藤浪が2軍降格後初先発も不安残る 6回4失点、3四球 制球乱れる場面も
「ウエスタン、中日-阪神」(10日、ボールパーク高岡)
2軍降格後初先発した阪神・藤浪晋太郎投手(25)が6回を投げ、8安打4失点。与えた四球は3つと好投とはいかず、悔しい92球となった。
初回はテンポの良さが際立つ投球を展開した。立ち上がり、先頭の滝野を捕手の送球エラーで出したが、続く伊藤康を遊撃への併殺打に。大阪桐蔭高の後輩・根尾に中前打を浴びたが、石垣をスライダーで三ゴロ。わずか9球で抑え込んだ。
ただ、三回から雲行きが怪しくなった。1死をとってから相対した右打者のマルティネスにはヘルメットの上に抜け球を投じるなど制球が安定せず、この日初めての四球を許した。
四回は先頭の伊藤康に内角へ2球連続で球が抜けた。1死から根尾に右前打を許し、2死二塁から石川駿に先制の中前適時打を浴びた。五回には先頭の渡辺に右前打を許した後、次打者の大野奨が投手前にバントを敢行。藤浪は一塁へ悪送球してしまい、ピンチを広げる。その後1点を奪われた。
なんとか2失点で食い止めたかったが、六回に傷口を広げた。2死から三ツ俣、渡辺に連続四球。続く大野奨に中前打を浴び、満塁のピンチに。結果としてマルティネスに左越えの2点適時二塁打を浴び、この回でマウンドを降りた。
「2軍にいるのだから当然、結果を出していかないといけない」と決意を胸に上ったマウンドだったが、納得のいく結果とはいかなかった。