矢野監督、途中出場の梅野を思いやる「あの2イニングを守るってめっちゃしんどい」
「ヤクルト3-5阪神」(8日、神宮球場)
連敗を3で止めた阪神の矢野燿大監督が、この日スタメンで起用した原口や、今季ここまで主にマスクをかぶってきた梅野への思いを口にした。
原口は走攻守で結果を出した。六回には同点となる適時内野安打を放ち、北條の勝ち越し打の際は懸命の走塁で本塁に到達した。当然、捕手としても先発の秋山をリードし3勝目を支えた。
矢野監督は「フミ(原口)は守る方でも打つ方でも。捕手としての仕事もそうやし。打つ方でもそうやし。原口らしい。何て言うのかな。姿勢が表に出るような捕手なんで。そういうところで秋山をしっかり引っ張っていけたっていうのもあるし」と評価した。代打や、一塁での先発起用が続いた原口に対して、「キャッチャーをやりたいという思いもあると思うんでね。その準備の段階でキャッチャーで出たいというのは見えるしね。こういうところからチャンスを広げていってもらったらと思います」と語った。
梅野に対しても思いを語った。梅野はこの日は八回から捕手に入り、正念場の2イニングスを守った。「あの2イニングを守るってめっちゃしんどいのよ。勝ちパターンで。守って当然と思われるけど。それやったら最初から出ていた方がいいわと思うぐらい俺も思っていた。リュウ(梅野)もしんどいねんけど」と、思いやった上で、原口を先発させた狙いは「変化を付けられる」ことを挙げた。「フミ(原口)がそういう役割をしてくれたらいいなということでことでやって、結果そうしてくれたから」と試合を振り返った。
試合前には梅野と話し合う一幕もあった。「俺らやられたり、抑えたりっていう繰り返しの中、俺らのやれることってその投げる前までがほとんど。投げた後は次に生かすための確認だったり、よかったことをまたこうしていこうって。良くなかったところは変えていこう、よかったところでもまた変えていかなあかんところもあるし。そういうところで考え方っていうか。どうしても打たれると、小さくなるからそういう話をしていた」と明かした。