阪神・秋山は5回2失点で降板 勝ち投手の権利持ち救援に託す

 2点目を許した5回を投げ終え、悔しそうにベンチに戻る秋山(撮影・高部洋祐)
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 「ヤクルト-阪神」(8日、神宮球場)

 阪神の秋山拓巳投手(28)が、5回を投げ4安打2失点で降板した。

 ピンチを背負っても、懸命に、粘り強く腕を振り続けた。三回には太田にソロ本塁打を許し、五回には青木に適時打を浴びたが、最少失点でしのぎきった79球。「先制点を許してしまって、なんとかその1点で粘っていきたいと思っていましたが、2点目は防げた失点だっただけに悔やまれます」と反省の言葉を並べ、味方の援護をジッと待ち続けた。

 9連戦の3戦目。そしてチームは連敗中…。だからこそ右腕にとって、「(長いイニングを)消化できるようにしたい」と誓ったマウンドだった。六回に好機で打席が回ると、代打が送られ交代に。球団広報を通して、「球自体は自分の感覚として徐々に良くなってきている部分はあるので、次回の登板機会に向けてしっかり調整していきたい」とコメントした。味方の逆転で5月7日のヤクルト戦以来となる3勝目の権利を手にし、残りは頼れるリリーフ陣に託した。

 またこの日は、約1年ぶりのバッテリー復活だった。秋山-原口の先発バッテリーは、18年6月29日のヤクルト戦(神宮)以来。前回は4回1/3で6失点だったが、同じ舞台で借りを返した。またこの日の秋山の負けを消したのも、勝ちをつけたのも支え続けた女房役。六回に同点とする内野安打を放つと、続く北條の二塁打では一塁から激走し、勝ち越しのホームを踏んだ。

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