大山お待たせ先制打ァ!29打席ぶりタイムリー プロ入り初!年間の規定打席に到達

 「ヤクルト4-3阪神」(6日、神宮球場)

 静かに言葉を紡いだ。帰り道を急ぐ4番に注がれた大声援。その渦の中に、阪神・大山のか細い声は消えていった。「いい当たりで終わっていてはダメなので」。先制打も、勝利に導いてこそ輝く一打だ。チームの連敗に、言葉は弱々しかった。

 和らぐ表情を、一塁上で必死に引き締めていた。待望の一打。大山が29打席ぶりの適時打を放った。場面は初回。1死一、二塁の好機で打席が回ると、2球目だった。内角寄りの147キロ直球に反応した。「ここ何試合か、内容も結果もよくなかったので」。探し続けていた自分自身の打撃。右線への二塁打で二走・糸原を迎え入れ、試合を動かした。

 3打席目も捉えた当たりを放ったが、もうひと伸び足りず中飛。「外野の頭を越えるか、越えないかは、天と地の差がある」と唇をかんだ。

 開幕から4番を任され続けてきた。苦しいときも、うれしいときもあった102試合。この日で445打席が終わり、プロ入り3年目にして初めて年間の規定打席に到達。「まだ試合はあるので」。目標を超えていく、そして新たなる戦いへ。次戦は勝利を呼び込む。

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