近本 無心で挑む…新人記録Wミスター超えへ残り42戦

 阪神の近本光司外野手(24)が5日、無心でダブルのミスター超えに挑む考えを示した。ここまで116安打で猛打賞は11度。シーズン164安打ペースルーキーが、長嶋茂雄が持つ153安打のセ・リーグ新人記録と、猛打賞14度という新人プロ野球記録の2つを射程圏に捉えている。6日からの9連戦でも猛虎をけん引し、偉大な記録に迫っていく。

 気温の上昇と比例するように、すさまじさが増している。バットを振ればともるHランプ。だが、好調だからこそ、近本は自身の足元を見つめた。「今が怖いぐらいです。いつ打てなくなるか分からないので」。新人離れしたヒットメーカーの言葉が頼もしい。

 初めて体験する真夏の長期ロード。うだるような暑さで疲弊するどころか、ここ6試合は4試合連続マルチ安打を含む25打数16安打の打率・640。シーズン164安打ペースで猛打賞は同15度ペース。長嶋茂雄の153安打、猛打賞14度を上回る勢いだ。

 通算444打席で規定打席にも到達した。“ミスター超え”については「そういうのは意識できないですよ。野手がいないところに飛んでいるだけで、1メートル違っていたら捕られていたりもする。何が起こるか分からないので、今はできる限りのことをしていきたい」と数字に執心することなく、抜かりのない準備を整えていく。

 101試合を消化して残り42試合。夏場にコンディションを落とさず、自身の成績を上げていく“夏男”は、一流選手の条件でもある。「いい選手かどうかも、他人が決めるので。いい選手と言われるようにやっていきたい」と力を込めた。

 アマ時代には投手経験もある。「投手も(夏場で)体力が落ちるということを考えて、少しでも点を取っていかないと」と投手陣を助けるため、献身的な姿勢で打線を引っ張る構えだ。

 6日のヤクルト戦(神宮)からチームは9連戦。「出塁だったり、得点圏だったら打つことだったり。自分にできることはたくさんあると思うので」。積み重ねる快音が、新たな歴史を築いていく。

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