ソラーテ 特大G倒1号救世主や!デビュー戦来日初安打が本塁打

 7回、来日1号となる勝ち越し2ランを放ち、三塁を回って飛び上がるソラーテ
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 「巨人2-4阪神」(26日、東京ドーム)

 これぞ虎の救世主や!新加入した阪神のヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ傘下3A=が緊急昇格。「2番・遊撃」で先発出場すると、同点の七回2死一塁から左翼へ決勝2ランを放つ衝撃のデビューを飾った。一振りでチームの連敗を止め、負ければ自力優勝の可能性再消滅という危機からも救った。

 鋭いスイングと響き渡る快音に、全ての人が打球の行方を確信していた。ソラーテのフルパワーから放たれた白球は虎党で埋め尽くされた左翼席の上を越え、2階バルコニー席に到達。大歓声を全身に浴びながら、一塁から三塁までほぼ全力で駆け抜け、本塁へ向かう最中にはジャンプしながら両手を叩き、ファン、そして家族への感謝を伝えた。

 「信じられない気持ち。自分の国で応援されているような大歓声の中でできたことは本当に幸せ」

 チームを勝利へ導く豪快な一撃が飛び出したのは、同点の七回2死一塁だ。この日初の右打席で迎えた第4打席。巨人の2番手・田口がカウント1-1から投じた真ん中低めのスライダーを、完璧に捉えた。外野手は一歩も動かず。来日初安打が勝ち越し2ラン。1995年のグレン以来となる、虎の新助っ人デビュー戦来日初安打初本塁打で試合を決めた。

 21日に来日し、この日は6日目。実戦出場は24日の2軍練習試合、BC福井・BC富山選抜戦のみだが、得点力不足のチームを救うために緊急昇格となった。「2番・遊撃」でスタメン出場。試合前には、円陣の中心で声を出して士気を高めるなど、チームに早くも溶け込んでいる。

 ほぼ、ぶっつけ本番でデビュー戦を迎えたが、全く問題なかった。初回、先頭の近本が死球で出塁し、無死一塁で迎えたソラーテの第1打席。相手エース菅野のボール球には手を出さず。四球を選んで、その後の大山の先制犠飛へ結びつけた。

 守備でも光った。三回1死一塁。三遊間へのゴロに反応してスライディングキャッチ。すばやく二塁へ送球した。糸原が捕球できずアウトにはできなかったが、軽快なプレーを見せつけた。八回からは二塁にも入った。

 矢野阪神の救世主として海を渡ってきた助っ人。愛する家族はいつも一緒だ。試合終了の瞬間に握りしめたペンダントには娘3人の写真が埋め込まれている。「ホームランの後のパフォーマンスは、野球に対するリスペクトと自分の子どもたちのために」。27日の同戦は、左翼でスタメン出場する予定。ソラーテが原動力となり、チームの勢いを加速させる。

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