糸原V3ラン 鯉突き放し単独2位 「最高です」キャプテン1号猛打ショー

 「阪神8-5広島」(6日、甲子園球場)

 最高の一撃で単独2位浮上や!!阪神は打線がリーグ戦再開後、初の2桁安打となる14安打8得点で粘る広島を振り切った。勢いを生み出したのは、同点の四回に糸原健斗内野手(26)が右翼ポール際へ放った決勝の1号3ラン。頼れるキャプテンの大活躍で、勝率を5割に戻した猛虎。首位・巨人とは7・5ゲーム差だが、セの炎を消さないためにも猛追していくで!

 感情を抑えきれなかった。白球が虎党の待つ右翼スタンドへ消えるのを確認すると力強く右拳を握った糸原。今季最多の4万6755人から大歓声が注がれる。これぞ主将の仕事。379日ぶりの本塁打は決勝弾となり、チームを2位へと浮上させた。

 2死一、二塁の好機で打席に立った同点の四回。カウント1-2からアドゥワの内角低め144キロ直球を逃さなかった。「うまく体が反応してくれた。(前の打席の)ヒット2本は変化球だったので、真っすぐに対応できるようにしていました」。狙い済まし、振り抜いた打球は、いつもの浜風と逆の追い風にも乗り、右ポール際に着弾した。

 試合を決めた今季1号3ラン。「この本拠地で打てるのは最高」と、通算3本塁打を全て聖地でマークできたことに喜びを口にする。一方で「ホームランを打つ打者ではないので、しっかり出塁だったり自分の役割をしっかりやっていきたい」と両手に最高の感触を得ながらも、自らの仕事を見つめ直した。

 上向き方向にある打撃。初回無死一塁では、右前打で先制点に貢献すると、先頭で迎えた三回には左前打を放った。4月18日以来の猛打賞。チャンスメーカーとして完璧な仕事を果たした。

 プロ3年目。球団最年少で主将の重責を担うこととなった。就任時には「シーズン中に絶対に苦しいときがくる。そういうときに引っ張っていけるようにしたい」と誓った。その言葉通り、有言実行している。

 糸原が思い描くのは、言葉よりも姿勢で示すキャプテンシー。「捕手がマウンドに行ける回数は決まっているので。梅野さんが、ここで間がほしいと思っているなと感じたときは行くようにしています」。全力プレーはもちろんだが、落ち着いて試合状況を見極めて動く。

 チームはこれで勝率5割復帰。単独2位に浮上し「しっかり一戦一戦、勝つことを考えてやっているので、勝率5割だからといって変えることはない。あしたの一戦」と糸原。首位・巨人を追撃する態勢は、徐々に整いつつある。

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