岩田 広島戦5年ぶりの勝利 6回2安打1失点「自分の投球ができた」
「阪神3-1広島」(5日、甲子園球場)
4位・阪神が5連敗中の2位・広島に逆転勝ちし、上位浮上へ踏みとどまった。
DeNAに1勝2敗で負け越し、首位・巨人とのゲーム差がこれまで優勝した例のない7・5と“デッドライン”を越えてしまった矢野阪神。本拠地に戻って臨む広島、巨人との6連戦は正念場だった。
中12日の岩田をカード初戦に投入したが、二回に田中広の犠飛で先制を許す。攻撃では四回まで二塁すら踏めない嫌な流れを変えたのは五回だった。
先頭のマルテが広島ファンが赤く陣取る左翼ポール際へ同点の7号ソロ。続く六回には近本がセーフティーバントで出塁し、続く糸原の送りバントは相手の守備の乱れもあり、内野安打となった。ここで糸井が左中間を破る勝ち越し2点適時二塁打。2点のリードを奪った。糸井の決勝打は今季7回目でチームトップ。
岩田は先制点を与えても気落ちすることなく6回2安打1失点で3勝目(2敗)。広島戦は13試合白星なしの7連敗中だったが、14年7月8日(甲子園)以来5年ぶりに勝利投手となった。「自分の投球ができたと思います。粘り強く投げるのが僕のスタイルなので、その中でバックに守ってもらってアウトを重ねていくという投球ができて良かったです」と振り返った。
捕手は坂本が4月4日の巨人戦(東京ド)以来、今季3度目の先発出場。七回からは藤川、ジョンソン、ドリスの「勝利の方程式」が投入される展開で、先発からの4投手を巧みにリードして勝利に導いた。