矢野阪神、踏ん張れ 延長十回悪夢5失点で5連敗…交流戦勝ち越し消滅

 「交流戦、阪神4-9楽天」(19日、甲子園球場)

 阪神が主砲の一発で初回に3点を先制しながら、延長戦の末に逆転負け。引き分けを挟んで今季ワーストの5連敗となった。これで交流戦は4勝8敗2分けとなり、優勝と勝ち越しが消滅。最大6あった貯金は1まで減った。巻き返しへ向けて、ここが踏ん張りどころだ。

 スコアボードに刻まれた楽天の延長十回「5」の数字が痛々しい。2戦連続の逆転負けは、引き分けを挟んで今季ワーストを更新する5連敗。交流戦の勝ち越しがなくなり、交流戦Vの可能性も消滅した。

 4番の一発で先制し、今年の勝ちパターンに持ち込んだはずが、先発の青柳が踏ん張れずに五回に同点に追いつかれた。そこからは必死の継投でしのぐも、延長十回に6番手・守屋が2つの四球などで無死満塁の大ピンチを招く。たまらず能見をマウンドに送ったが、流れを断ちきることができずに“決壊”。一気に5点差をつけられてしまった。

 守屋は地元・倉敷で行われた前夜も同点から2失点を喫し、負け投手になっていた。この日も同点の十回に登板させたのは取り返して成長してほしいという矢野監督らしい采配だ。試合後の指揮官は冷静に負けを受け入れつつ、連夜の敗戦投手となった守屋について熱く語った。

 「ここをどう乗り越えるかっていうのが、またアイツの立場を確立するというか…。ここからどういう姿を見せてくれるか見ていきたい」

 これで4カード連続勝ち越しなし。最大6あった貯金も1に減り、4位・DeNAとのゲーム差は2まで縮まった。未完成、成長していかなくてはならないと矢野監督が自認するチーム。鉄壁だった“八回の男”ジョンソンが2軍調整中、近本の不振、右ふくらはぎに不安を抱える福留など、ここまでチームを支えてきた存在が万全の状態でないことで苦境を迎えている。

 選手会長の梅野は「勝てないと沈みがちになる。やり返す気持ちで臨むしかない。盛り返していけるように」と必死に前を向いた。最下位に終わった昨年は貯金2で突入しながら交流戦で5つ負け越して借金生活に。貯金5で迎えた今季も鬼門の交流戦でここまで4つの負け越しを喫している。最下位に終わった1年前の二の舞いはごめんだ。矢野阪神が大きな正念場を迎えた。

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