青柳今季最短KO…初回痛恨悪送球→2点献上 苦手ツバメの術にはまった

 「ヤクルト4-2阪神」(6日、神宮球場)

 チームの風向きを変えてしまった自責の念が、試合後の青柳を強く支配した。うつむき加減に三塁側を急ぎながら、言葉をつなぐ。カードの初戦を託されたが、4回4安打4失点(自責2)。勝機を呼び込めず、無念の今季最短KOとなった。

 初回、先頭の太田が敢行したセーフティーバントは投前へ。平凡な打球を処理した青柳は一塁へ投げるも悪送球に。一気に三塁まで進まれると、続く山崎に先制適時打を許し、さらに雄平の犠飛で追加点を献上。「自分のミスが失点につながった」と唇をかんだ。

 この試合前まで被打率は対右打者の・161に比べ、・279と左打者との相性が悪かった右腕。この日スタメンに左を6人並べたツバメ打線に対し、両サイドへの投げ分けは影を潜め、四回には6番・村上に左翼への2ランを被弾。各打者にバントの構えで揺さぶられ、三者凡退は三回のみと終始相手に主導権を握られた。

 降板後のベンチでは、先輩・福留の隣で助言を受けた。「左バッター目線でのアドバイス。『左の抑え方は、もっとあるんだよ』と」。現状打破へ立ち止まってはいられない。神宮の夜で喫した今季3敗目を糧とし、苦手解消に努めていく。

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