「練習試合、阪神５－０広島」（２１日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座）

　阪神・能見篤史投手（３９）が２１日、広島との練習試合で、１回無安打無失点と完璧なピッチングを見せた。今年の初実戦で、３連覇中のリーグ王者を相手にした上々のパフォーマンスを披露した上で、「秘策」の存在もにおわせた。

　「まだ試運転なので。（対広島は）いろいろと考えてやってますよ。それはしゃべらないですよ。言うわけないですから（笑）」

　状態を上げるのはこれからとはいえ、スタートとしては悪くない。岩貞に続いて三回から２番手で登板すると、先頭の堂林を捕ゴロに打ち取り、続く田中広を二ゴロで最後は菊池涼を遊ゴロに仕留めた。わずか８球での圧巻の投球となった。

　開幕からリリーフの一角として期待される中、広島はシーズンで必ず勝っていかないといけない相手だ。「キャンプでも中継ぎでのスタートで、しっかり準備するところはできているので」。昨年、広島には１１試合に投げて防御率５・９５。詳しくは明かさなかったものの、その対戦成績を改善するだけの策は温めている。

　「（広島が）強いのは間違いないので、しっかりとシーズンで倒していけたらいいなと思います。いいチーム状況を作れたらいいなと」と能見。ベテランの健在はチームにとって心強いばかりだ。