ドラ3木浪レギュラー遊撃「ある」矢野監督 鳥谷VS北條一騎打ちに待ったぁ

笑顔でキャッチボールする木浪(撮影・高部洋祐)
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 「阪神春季キャンプ」(8日、宜野座)

 阪神の矢野燿大監督(50)が、ドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=を遊撃のレギュラーに抜てきする可能性を示唆した。新人ながら7日の紅白戦で決勝3ランを放ち、守備でも堅実なプレーを見せている。遊撃は北條と鳥谷の一騎打ちが予想されていたが、ダークホースが台頭してきた。

 「内野ならどこでものユーティリティープレーヤー」。キャンプインから1週間で、当初の評価は一変した。打力、守備力、状況判断、メンタル。レギュラーとなる資質は見せてくれた。矢野監督が木浪を正遊撃手候補に挙げた。

 「あるんちゃう、ホンマに。これもできる、あれもできるっていう部分が、その(レギュラー争いの)ライン上にある。声が出せるのもそう。『元気ないな』って言ったら、(気迫を)出してくるのよね。そういうことはすごく大事なこと。レギュラー、あるんじゃない。可能性は十分」

 定位置奪回を目指す鳥谷、ケガからの復活を期す北條。2人が本命視された正遊撃手争いの中、ドラフト3位ルーキーが着実に評価を上げた。

 キャンプ初日から、守備では送球やグラブさばきで堅実な動きを見せていた。打者としての評価が急上昇したのが、「7番・三塁」で先発出場した7日の紅白戦。0-0の二回無死一塁はノーサインで、送りバントを一発で成功。同点の六回には決勝3ランを放った。

 矢野監督は「はまったら振り切れるし、状況判断(送りバント)の話で、自分で考えてできる部分もある」。高い評価は今後の起用に反映される。

 「『今度は(木浪を)ショートに入れてみようか』となるじゃん。そうなっていくチャンスを広げていけばいい。それがまた、北條やトリや他の選手の刺激にもなる」。練習では二塁、三塁、遊撃と複数のポジションを守らせてきたが、今後は本職の遊撃で実戦出場させる可能性を明かした。

 木浪はこの日、選手宿舎に隣接する室内練習場で、休日を返上してマシン打撃などを行った。「目立つとか野球以外でもアピールして、結果も出せるように準備したい」とレギュラー奪取に意欲的。遊撃手争いが一気に過熱してきた。

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