藤原オーナー、矢野監督に虎の変革期待 闘将・星野魂継承で優勝目指せ

 阪神の藤原崇起オーナー(66)が仕事始めとなった4日、大阪市内の阪神電鉄本社で取材に応じた。この日は昨年、70歳で亡くなった星野仙一元監督の一周忌にあたり、就任1年目の矢野燿大監督(50)には“闘将野球”の継承、発展を期待した。

 情熱の中に愛があった。阪神を変えた男の奮闘は、今でも鮮明によみがえる。闘将の命日。藤原オーナーは在りし日の星野氏を思い浮かべながら目を細めた。

 「阪神に一大改革をもたらした方。その時に教えてもらった人間は、いろんな考えを持っていると思います。みんなに心優しく寄り添うという感じを思い出しますね」

 星野氏は01年オフ、4年連続最下位だった阪神の監督を引き受け、03年にリーグ優勝へと導いた。矢野監督は正捕手として、その過程を間近で見ている。

 藤原オーナーは闘将と同様、難局に挑む新指揮官に、星野野球の継承と発展を期待した。「どう発展させるかという事が、矢野監督のこれからの仕事でしょうから。(星野野球の)いい物を残していこうとか、ここを変えていこうとか。そういう事を考えるのが責任者だと思います。変革がないと前に進まないので」

 矢野監督への年賀状には一言添えたという。「月並みな話です」と内容は明かさなかった。「こちらが何か言わなくても、頭の中はぐるぐる回っていますよ」と改めて信頼を口にし、後方支援を約束した。

 年始は大漁祈願の御利益があると言われる、自宅近くの神社で祈願も行った。「大漁になるように。どんな魚がかかっているのか、ですけどね」。星野氏のように、ファンを笑顔にしてもらいたい。大漁旗ならぬ優勝旗を-。総帥は矢野監督の熱い姿を思い描いた。

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