岩貞、空回り9敗目5回5失点 球団歴代ワースト4位タイ11発被弾
「阪神0-10DeNA」(1日、甲子園球場)
必死に言葉を選んで話しながら、阪神・先発の岩貞は頭を下げた。「ファンの方に申し訳ない試合にしてしまった」。強い思いとは裏腹に球は高く、甘く入った。5回を8安打5失点KOで9敗目。チームとして苦手にするソトに2ランを浴び、大勢が決まった。
「1-0の投手戦になると思っていた。余計に苦しいというか、ダメな投球になってしまった」。1点差で迎えた五回だ。これ以上の失点は許されぬ中、伊藤に適時二塁打を浴びると、2死二塁でソトとの対戦。初球、「失投でした」と振り返るチェンジアップが、真ん中に甘く入った。
右中間2ランを被弾。続くロペスにも連弾を許した。チームとしてソトに浴びた本塁打は11本目。これは王の13本、長嶋の12本などに次ぐ歴代ワースト4位タイの記録だ。「初球、空振りを取りにいく球でした。2アウトを取ってからだったので、もったいなかったです」。猛省する左腕と同じく梅野も肩を落とす。
「どんな球でも合ってしまう。今日は(ボールを)長く持つとか、そういう話もしたんですが。同じ打者にずっとやられている」
スコアラーのデータでは、内角球に弱点が出ている。当然、ベンチも、バッテリーも理解した上での配球。香田投手コーチは「現状、そこに投げ切れていない」と指摘する。「やられすぎですね。弱点にもう少し投げていかないと。徹底していきたい」。限りなく遠のいた逆転CS出場への道。気持ちばかりが空回りした79球だった。
関連ニュース


