メッセ 自己ワースト12安打10失点 球団初の屈辱…甲子園3試合連続2桁失点

 「阪神5-10中日」(3日、甲子園球場)

 屈辱にまみれた。外国人投手史上最多となる7度目の2桁勝利を狙った阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が、ともに自己ワーストとなる12安打10失点で5敗目を喫した。エースで前半戦最後の9連戦初戦を落とし、甲子園では1分けを挟んで6連敗。4位に転落した。

 先週6試合で5勝1敗と勝ち越してきた流れは初回で途切れた。反撃ムードもまさかの大量失点でついえた。六回、香田投手コーチがボールを持ってマウンドに到着する前に自らベンチへ戻っていったメッセンジャー。大黒柱が喫した来日9年目、236試合目の登板でワーストとなる10失点がチームの勢いを止めてしまった。

 立ち上がりから全体的にボールが高めに浮いた。持ち味のカーブも決まらず、初回2死満塁から高橋に浮いたカーブを痛打され、緩急が使えなくなった。

 一挙4点を失うと、立ち直ったかに見えた五回に熊谷の適時失策で足を引っ張られた。六回も不運な安打からピンチを広げ、京田、平田に連続適時打を許して降板。マテオもビシエドに左中間2点二塁打を浴び、火に油を注いだ。

 甲子園での3試合連続2桁失点は球団史上初。金本監督は「向こうがうまく集中打を固めたという見方もできるけど、ちょっと粘りがなかったね。いつものメッセではなかった」と評した。初回は2死走者なしから、六回も2死を奪ってから集中打を浴びた。

 「本当にそんな時もあるからね。誰もいないところに飛んでいったり、ついてなかった」と天を仰いだメッセンジャー。4月12日の広島戦で暴言を吐き、退場処分となって以来となる白井球審の判定にも首を振るなど、平常心を失っていた。

 「自分としてはイライラするゲームだった。いいところに行ってるから、バットの芯を外せていたし」と悔やんだ助っ人右腕。1分けを挟んで本拠地・甲子園で6連敗という結果に指揮官は「どこでも勝ちたいですよ」と言う。

 横浜、神宮でチームの状態が上向いてきただけに…。4位転落。エースと信頼するメッセンジャーだからこそ踏ん張ってほしかった。ここまで簡単に崩れてほしくはなかった。

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