藤浪、7回途中4安打9K無失点「粘れた」 今季初勝利の権利得て降板

3回、1死満塁のピンチに楽天・島内を三ゴロ併殺に打ち取り、ガッツポーズの阪神・藤浪=楽天生命パーク
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 「交流戦、楽天-阪神」(15日、楽天生命パーク宮城)

 阪神・先発の藤浪晋太郎投手(24)が、6回1/3を投げ4安打9三振無失点で降板。七回を投げきることはできなかったが、中11日で挑むマウンドで安定感のある投球を見せた。

 3点リードで迎えた七回。1死走者なしから、アマダーにこの日初めてストレートの四球を与えた。球数も100球を超えており、ここで香田投手コーチもマウンドへと向かった。続投となったが続く茂木に中前打を浴び、1死一、二塁となったところで、ここで金本監督が交代を告げた。それでも後続を2番手・岩崎、3番手・桑原が小刻みに継投し、無失点。このピンチをしのいだ。

 また両軍無得点で迎えた三回には、この日最大のピンチを迎えていた。嶋、田中に連打を浴び、1死一、二塁。さらには続く銀次にはフルカウントから四球を出し、満塁とした。バッテリーを組む梅野が声をかけながら歩み寄ると、内野陣もマウンドへ。踏ん張りどころで、藤浪も冷静に3番・島内を変化球で5-2-3の併殺に打ち取り、ここを無失点で切り抜けた。

 4回から6回までは凡打の山を築いた。走者を一人も出さない、安定感のある投球。そんな藤浪を野手陣も援護する。六回には中谷の2ラン、七回にも糸原の適時二塁打で追加点を奪った。雨が降りしきる中での粘投108球。7回途中を、4安打無失点。3四球、9奪三振の内容で、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。

 藤浪は「調子自体は悪くなかったですし、走者を出しても何とか粘りの投球をすることができました」とコメント。また「降板したイニングを自分で責任を持って投げきれるような投球をしておかなければなりません」と反省も忘れなかった。

 敵地・楽天生命パーク宮城は、好相性を誇るマウンドでもあった。過去3試合に先発して防御率1・33。前回対戦した2016年の楽天戦では9回を投げ1安打完封と、同球場はとにかく相性抜群。「しっかりと試合を作りたい」と、掲げたテーマをマウンドでしっかり体現した。

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