糸原がW着火!五回逆転2点&七回ダメ押し2点呼ん打 左キラー全開!打率・455

 「阪神4-2DeNA」(3日、甲子園球場)

 虎のチャンスメーカーが任務を遂行した。阪神・糸原が得点につながる2安打を放ち、勝利に貢献。左投手を苦にせず、卓越したミート力を見せつけた。

 0-1と1点を追う展開だった。先頭で迎えた五回の第2打席。左腕・東の直球をコンパクトにはじき返し、二遊間を鋭く抜いた。その後、2死からメッセンジャーの中前打で二塁へ進み、上本の逆転2点二塁打で生還した。

 昨季は左投手に対して打率・154と相性が悪かったが、今季は33打数15安打で打率・455をマークしている。ティー打撃では“壁”を作ることを徹底。糸原の右つま先は、振り切った後でも投手方向に一切開かない。「いい感覚で打てていると思うので、継続して明日も頑張ります」と左腕攻略に手応えを得ている。

 1点リードと追加点が欲しかった七回の第3打席では、またしても先頭打者として左前打。そして五回同様、上本の適時打で生還した。図ったような鮮やかな攻撃を「チームとしてそういう役割を任されているので、勝利に貢献できてよかったです」と振り返った。

 シュアな打撃が光る。ここまで放った28安打のうち、22本が中堅から左方向への打球だ。チャンスメーク、つなぎの意識が、打球方向に如実に表れている。金本監督も「いい働きをしてくれましたね」と賛辞を惜しまない。チーム打撃に徹する糸原の存在感は、日に日に大きくなっている。

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