メッセンジャーが2連勝 DeNA打線から11三振奪う快投「緩急を使えた」
「DeNA0-2阪神」(5日、横浜スタジアム)
阪神が接戦を勝ちきる連勝で、今季初のカード勝ち越しを決めた。
この日はメッセンジャーと、DeNAのドラ1左腕・東の白熱した投手戦。均衡を破ったのは阪神だった。三回まで無得点に抑えられていたが、四回1死からロサリオが中前打で出塁。逆らわず、コンパクトなスイングでチャンスメークすると、福留は追い込まれてから4球目、高めに浮いたカーブを見逃さなかった。
右翼フェンス直撃の二塁打で二、三塁とすると、続く大山の初球だ。真ん中に入ったチェンジアップをフルスイング。左翼手・筒香の定位置付近に打球が飛び、三走・ロサリオがタッチアップで生還した。
「チャンスだったので外野フライでも1点と思い、積極的に打ちにいきました。最低限ですが先制することができて良かったです」
大山は3月31日の巨人戦以来、3試合ぶりの打点をマーク。これでチームは開幕から、5試合連続で先制点を奪った。さらに1点リードで迎えた八回、1死二塁で糸井が右翼直撃の適時二塁打。試合終盤での貴重な追加点に、ベンチで見届けたメッセンジャーも両手をたたいて喜んだ。
投げてはメッセンジャーが八回まで二塁を踏ませぬ熱投。150キロに迫る直球と110キロ台のカーブを駆使して、DeNA打線を手玉に取った。無四球で8回3安打無失点。96球、11奪三振で、通算24回目の2桁奪三振。外国人投手の最多記録を更新した。
快投を演じた頼れるエースは「3安打に抑えられ、自分の仕事ができたと思う。梅野くんのリードに助けられ、緩急をうまく使えた。ベンチにいる全員が戦う準備ができているので、自分も自分の仕事をするだけです。ホームにかえってプレーすることが楽しみです」と振り返った。
最終回は守護神ドリスが締めて2セーブ目、また、開幕2カード目で先発投手が2勝目を挙げるのは、1990年の中西清起以来28年ぶり。開幕からの2戦2勝はメッセンジャー自身初の記録となった。
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