小野“満点快投”開幕ローテ決定的 26イニング0封!プレシーズン無敵のまま完走

 「ウエスタン、広島2-6阪神」(22日、由宇球場)

 “満点快投”を見せた。阪神の小野泰己投手(23)が22日、ウエスタン・リーグの広島戦(由宇)に先発。5回を被安打1、3奪三振で、無失点の好投を見せた。開幕2戦目の先発候補に浮上している右腕が、自らの手で開幕ローテーション入りを決定的にした。

 大事なマウンドを託される可能性を、自ら手繰り寄せた。最速149キロの直球を主体に5回1安打無失点。実戦7試合、26イニング連続無失点と結果を積み重ねてきた小野が、初の開幕ローテ入りを決定的にした。

 初回、先頭・桑原へは初球ストレートでバットを折り、遊ゴロ。3番・高橋大に死球を与えたが、4番のバティスタを内寄りの変化球で見逃し三振に仕留め、無失点で切り抜けた。二回は2死から、7番・木村にフルカウントからファウルで2球粘られたが、外のスライダーでバットに空を切らせた。三回まで毎回三振を奪う上々の投球で、危なげなくアウトを重ねた。

 四回、3番・高橋大に初安打を許したが、ヒットはこの1本のみ。5回68球で鯉打線を料理し、相手を全く寄せ付けなかった。

 「前回(14日)より納得のいく球は少なかったけど、結果ゼロだったので良かった」と小野。7試合連続の無失点には「毎試合、無失点に抑えるのは変わらない。シーズンでも続けたい」と意気込んだ。

 ベンチから見守った矢野2軍監督も「真っすぐの走り自体は良かった。コントロールはいいように見えなかったけど、それでもバッターを押し込めるのは小野のいいところだし」と評価。「上(1軍)のローテで行っても、いけるんちゃうかなって思うぐらいのピッチングだったんじゃないかな」と1軍の開幕ローテ入りへ、太鼓判を押した。

 開幕2戦目の先発候補に香田投手コーチは「岩貞、能見、小野、この後いいものを出してくれる人を。(金本)監督と、状態のいい人をという話をした。開幕カードの勝ち越しを考えた時、最善の起用をしたい」と言及。その筆頭に小野の名前があることは間違いなさそうだ。

 次回登板は公式戦となるが「何試合目でも、任された試合を投げようという気持ちで」と右腕はねじり鉢巻き。3・31、東京ドームの先発マウンド。背番号28に託されることが、現実味を帯びてきた。

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