ドラ2高橋遥、開幕ローテへ大前進 公式戦初先発で好投!5回0/3を1失点6K

 「ウエスタン、ソフトバンク2-0阪神」(18日、タマホームスタジアム筑後)

 明るい話題は2軍にあった。阪神のドラフト2位・高橋遥人投手(22)=亜大=が開幕ローテへまたまた前進した。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で公式戦初先発し、5回0/3を被安打4で1失点、6奪三振の好投を見せた。開幕ローテの6枠がなかなか固まらない中、ルーキー左腕の存在感は、日を追うごとに大きくなっている。

 やはり、モノが違った。5回0/3を4安打1失点。球数を考慮して、六回の先頭に四球を与えたところで降板。公式戦初登板となったルーキー左腕は、筑後の風を背中に感じながら、高い能力の片りんを77球で存分に見せつけた。

 初回、俊足の2番・周東への2球目は、打ち取った打球が内野安打になった。続く塚田への4球目に盗塁を許し、捕手・長坂の送球がそれて1死三塁。塚田には四球を与えて、いきなり1死一、三塁のピンチを招いた。浮き足立つような場面だが、ここからが背番号29の真骨頂だ。

 1軍でも実績のある4番・吉村をストレートで押すと、カウント1-2から、127キロのスライダーで空振り三振。続く九鬼も、カウント2-2から126キロの変化球でバットに空を切らせた。2者連続三振で立ち上がりをゼロに抑えた。

 以前から「投げ急ぎ」を懸念していた指揮官も「けん制のバリエーションを自分でも(いくつか)やってるし、思ったより落ち着いていた」とルーキーの成長に声を弾ませた。

 二回以降も危なげなくアウトを重ねた。「ストレートの走りは良くなかったけど、スライダー、ツーシームでカウント良く投げられた」と振り返った。五回、先頭の釜元に三塁打を浴び、1死から9番・古沢へ右前に運ばれたが、この1失点だけでしのぎ切った。

 上々の投球内容に矢野2軍監督も頬を緩めた。「そんなに調子は良くなかったと思うけど、スライダーが決め球にもなっていたし、ある意味それが楽しみ。絶好調とか、もっと球が走っている状況ではない中で、しっかり投球できていた」とうなずいた。

 「球数も80近くまで投げられたのが、また一歩前進した要素かな」と評価。左肩の状態が常々不安視されている高橋遥だが、本人は「肩はホントに大丈夫」と笑顔で左肩を回した。

 「初球を打たれた点は、気をつけたい」と口元を引き締めた左腕に、矢野2軍監督は「しっかり上(1軍)でローテを守ることが、アイツに与えられた課題」と、開幕ローテ入りに期待を込めた。登板のたびに株を上げてきたドラ2左腕が、限られた投手にしか与えられないイスを本当につかむかもしれない。

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