ロサリオ“4番の誓い” チーム打撃徹底で「とにかく勝利に貢献」

 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)=前韓国ハンファ=が20日、DeNA戦が雨天中止となった後に“4番の誓い”を立てた。金本知憲監督(49)からすでに開幕4番の指名を受けており、責任感のあるポジションと表情を引き締めた。チームが低迷すると個人成績に走る外国人選手が日本球界では多い中、あくまでもチームの勝利に貢献するため、チームバッティングに徹する考えを明かした。

 指揮官の指名に応えないわけにはいかない。19日のセ・リーグファンミーティングで金本監督は開幕4番にロサリオを据えることを明言した。すでに本人にもその意志は伝えられており「責任感のあるポジションなので、しっかり期待に応えられるようにやっていきたい」とロサリオ自身は力を込める。

 4番に求められるもの-。「自分のやるべきことは、とにかくチームの勝利に貢献することが一番」と助っ人は言い切る。いつでも、どんな状況でも「チームのために」という信念を忘れない。4番という責任感のあるポジションだからこそ、その思いは強くなる。

 過去に日本プロ野球にやってきた助っ人の中には、個人プレーに走る選手も多かった。具体例を挙げる。試合終盤の1点を追う1死二、三塁で、内野が前進守備を敷かなかった場面。二遊間へのゴロ、犠牲フライであれば同点となり最低限の仕事となる状況にもかかわらず、ホームランを狙って空振り三振に倒れるシーンを幾度となく見てきた。

 4番がそんなスイングを繰り返せば、おのずと後続にプレッシャーがかかる。それが敗因となれば、チームの雰囲気や流れは悪くなる。それをロサリオ自身が知るからこそ、韓国時代からチーム打撃をおろそかにすることはなかった。追い込まれても、何とかセカンドゴロや犠牲フライで1点をもぎ取る姿勢が、チームのために戦う4番の姿と信じている。

 「2番であったり、8番であったり、どの打順を任されようとも、それ(チームのためにという姿勢)は変わらない」と言い切ったロサリオ。オープン戦の打率は・154と結果は出ていないが、勝利を最優先するシーズンが幕を開ければ-。また違った姿を見せてくれるはずだ。

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