岩貞 開幕ローテアピール成功 5回4安打2失点
「オープン戦、阪神6-3巨人」(11日、甲子園)
ライバルに負けていられない。岩貞が、ゲレーロに一発を浴びながらも5回を4安打2失点のピッチング。右肩上がりの内容に加え、結果的にチームのオープン戦初勝利となる白星も輝き、アピール成功の70球となった。
「しっかり初回(四回)の一発目のボールから腕を振って、対打者にしっかり自分の球を投げる意識でした」
ドラフト2位・高橋遥(亜大)の先発テストもあっただけに、2番手として四回から登板。思い切りよく腕を振り、四回と五回は完璧に抑えた。六回1死一塁ではゲレーロに左翼席に運ばれたが「今日の1本は、次の対戦に向けてここがダメだというのが分かった」と、前向きな反省材料となった。
前回4日のソフトバンク戦では2回無失点。香田投手コーチは「この間からいい形。腕をしっかり振れば、空振りが取れる投手なんだから」と称えた。金本監督も「らしさが出てきたような気がしますね。高橋(遥)のあんなボールを見たらそりゃね、焦ってると思うよ」と、競争の中でのさらなるレベルアップに期待を寄せた。
「今日の感じで、走者を出しても粘りの投球をしていきたい」と岩貞。開幕ローテ争いはまだ続く。同じ左腕の高橋遥が台頭する中、慢心することなくアピールを続けていく。