阪神、球団ワーストOP戦開幕6連敗…金本監督、若虎のアピール不足に喝!

 「オープン戦、阪神2-5中日」(9日、甲子園球場)

 寒風がさらに身に染みる。阪神は九回2死からの4連打などで2点を奪ったが、そこまでは覇気のない攻撃が続いた。これで球団ワーストの、オープン戦開幕から6戦6連敗。もちろん今の結果は関係ないが、金本監督は少し笑みを浮かべながら打線の低調ぶりを嘆いた。

 「どうやろ、もう一つでしょう、調子は。(寒くても)相手は打ってるじゃん(笑)」

 八回までの2安打は、上本と俊介の中堅2人によるもの。若手は精彩を欠いた。片岡ヘッド兼打撃コーチは「競争に置かれている立場の(選手が多い)割にはさびしいよね」と振り返る。競争である以上、アピールがなければ居場所はなくなる。中谷の途中交代にもそういった意味合いが込められていた。指揮官はこう話す。

 「緒方を見たいというのもあるし、やっぱりアウトのなり方が同じだね、ずっと。速い球に差し込まれ、(2打席目は)初球から変化球を、ボール球を。止まらないんだね、あそこで。ちょっと今の状態では厳しい」

 この日の中谷は、二回の1打席目に直球で空振り三振。五回の2打席目は外角のボール球のチェンジアップで二飛に倒れた。内容の悪さから、その直後の六回の守備から緒方と交代。昨年からの成長はある一方で、改善できてない部分が露呈しているのも事実だ。

 「見てても打てる気がしないね。打ちそうな雰囲気もない。スイング自体は良くなってるけどアウトのなり方が変わってない。相手が研究してきて弱点を分かってきて、それに対応できてないというのがある」

 もちろん、金本監督の厳しい言葉は期待の表れ。中谷自身は、内容が悪かったかという問いに「はい」と短く答えてクラブハウスに戻った。チームとしても、結果が残せていない若手としても、開幕に向けさらなる奮起が求められる。

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