高橋遥 2回0封 衝撃デビューのドラ2に金本監督興奮 肩が万全なら「ローテ」

 4回、ソフトバンク打線を相手に力投する高橋遥
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 「オープン戦、ソフトバンク6-4阪神」(4日、ヤフオクドーム)

 期待の新人左腕が満点デビューや!阪神のドラフト2位・高橋遥人投手(22)=亜大=が四回から登板して2回を投げ、強打のソフトバンク打線を無安打に抑えた。金本知憲監督(49)は、初球から得意の直球を思い切り投げ込んだ、若さあふれる投球を絶賛。左肩の状態次第では間違いなく先発ローテに入れると、あらためて高く評価した。

 興奮冷めやらぬルーキーは、少し早口で言葉を並べた。「ちょっと何言っているか、分からないですよね…」。はにかみながら1軍初登板を振り返る。強力ソフトバンク打線を相手に、2イニングを投げて無安打無失点。最速146キロの直球を軸に、高橋遥が堂々のデビューを果たした。

 「かなり緊張はしたんですけど、大学の初登板よりは大丈夫でした。思い切って腕を振って、テンポ良く投げることができました」

 小走りでマウンドに上がると、テンポ良く白球を投げた。出番は四回だ。先頭・九鬼にカウント2-2からの5球目。外角低めに伸びる直球で空振り三振を奪った。続く福田にも真っ向勝負。ベースカバーの動きもスムーズに、難なく一ゴロに抑えた。打撃好調の西田はスライダーで投ゴロ。10球で三者凡退に抑えた。

 続く五回は先頭の川島に四球を与えたが、後続を3人で打ち取って無安打デビューだ。28球の衝撃。金本監督が興奮気味に評価したのが、ノーワインドアップからの第1球だ。「すごいと思わんか?初球でズドーンって」。臆せずに腕を振り切った144キロ。ボールにこそなったが、背中には無限の可能性を感じた。筋力に不安がある肩の状態次第ではあるが、ローテ入りの可能性も言及する。

 「待ちに待ったというかね。なかなか狙っててもあの直球は、ジャストミートできない。壊してはいけないから、難しいけどね。肩が万全なら、間違いなくローテに入れます」

 大学最後の登板は5球連続ボールで終了。潜在能力の高さはあるが、亜大4年時は控えに甘んじた。飛躍のきっかけは2軍コーチ陣のゲキだ。高橋、福原両投手コーチと、安藤2軍育成コーチ。「すごく大きかった」と、実績を残してきた3人から、同じような言葉で背中を押された。「どこにいってもいいから、思い切って腕を振ってこい。お前の球なら大丈夫だ」。不安な心はすっかり消えた。

 5日からは再び2軍練習に合流予定。コンディショニングを最優先にするが、問題がなければ次回登板も1軍が濃厚だ。「自分の球がどれだけ通用するか楽しみでした。少しは通用したかなと思うので、すごくうれしい」と高橋遥。逆転開幕ローテも見えた初登板。22歳の原石が光り輝く場所に向かい、大きな一歩を踏み出した。

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