大山 侍・稲葉監督の前で3打数3安打

 「阪神紅白戦、紅組2-4白組」(7日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神の大山悠輔内野手(23)が、チーム初実戦で3打数3安打と猛アピールし、右方向への打球に収穫を得た。侍ジャパンの稲葉監督が視察に訪れた中での安打量産にも、若虎が狙うのはチームでのレギュラー定着。一点集中で、さらに課題と向き合っていく。

 時間が進むごとに熱を帯びていった。まとうオーラも変わっていく。勢いを増すばかりの期待感に、何か起こるのではと観衆も食い入るように見つめ、大山の姿に一気に心を奪われた。3度ともした「H」ランプ。快音連発で猛アピールに成功した。

 チーム初の紅白戦とあって、のべ約6000人の虎党でスタンドは埋め尽くされた。立ち見客も出るほどの大にぎわい。そんな環境の中で、紅組の5番に抜てきされたのが大山。前日6日に「結果を一番意識したい」と宣言していた通り、終わってみれば3打数3安打。存在感を発揮した。

 収穫があった。放った3本は右中間、右翼、中堅へ。そのうちの2本は、追い込まれてからの一打だった。「去年の終盤から、右方向への大切さを感じていた」と語るように、その意識は昨季の悔しさから学び、ずっと取り組んできたことでもあった。金本監督も「右に打ったり、変化球も打ったしね。かなり成長しています」と評価した。

 視察に訪れた侍ジャパンの稲葉監督は「見に来るタイミングで紅白戦があって、またそこで打つ。何か縁というか、運というか、そういうものを非常に感じました」と振り返った。大山は3月の豪州代表との強化試合に出場する日本代表候補の一人。直接アピールの貴重な機会となった。

 まだまだアピールしていかなくてはいけない立場に変わりはない。「日本代表というよりも、試合に出ないといけない。まずはチーム内の争いに勝てるようにやりたい」。目標は1軍の主戦場で戦い抜くこと、全試合出場だ。浮かれはしない。好発進も、まだ序章だ。

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