桑原、初心忘れない ヤナセMVPでベンツゲットも…現在の愛車も乗り続ける

 2017年度「ヤナセ・阪神タイガース MVP賞」を獲得した阪神・桑原謙太朗投手(32)が12日、大阪市のヤナセ大阪支店で「メルセデス・ベンツC180」を贈呈された。高級車を「ありがたく」いただいたが、“原点”の愛車も手放さずに保有する考えを明かした。

 マウンド上ではポーカーフェースを貫く桑原が、にやりと笑った。「不思議ですね。自分で買うのではなく、いただけるという不思議なことが起こっていますけど」と、独特の表現で喜びを表した。

 今シーズンの大活躍があったからこそのご褒美だ。67試合に登板し、防御率1・51と大車輪の働き。「率直にうれしいです。ありがとうございます」と何度も礼を述べた。

 ただ、高級車のオーナーとなっても“あの時”の気持ちを忘れることはない。もらったベンツも遠慮なく転がしていくと同時に、「廃車まで付き合ってもらいます」と、すでに10万キロ以上は走っている現在の車も乗り続けていく考えだ。

 その車は横浜のルーキーだった2008年に、契約金を使って約400万円で購入した。新古車だった。それから9年間、いい時も悪い時も変わらず足となり、目的地まで運んでくれた大切な相棒。桑原は「愛着があるので。なかなか頑張ってくれています」と静かに笑みを浮かべた。

 来季の展望を問われると、「若い選手との競争に勝たないといけない」と繰り返した。いつまでも初心を持ち続ける桑原に、慢心という言葉は似合わない。

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