阪神“弱点”克服へ即戦力投手獲る!清宮外れたらドラ1~3まで

 阪神が今秋ドラフトで上位は投手優先の補強方針を固めていることが20日、分かった。1位は早実・清宮幸太郎内野手(18)の指名が決定しているが、外れ1位から3位まで即戦力の投手を優先に検討していく。18日のオーナー報告でも先発投手の頭数が来季に向けての課題に挙がっており、05年以来のV奪回へ、先発ローテを争える投手の獲得を目指す。

 先発投手の頭数が不足している課題を、ドラフトで解消する。オーナー報告でも議題に上がった金本阪神の“弱点”。球団幹部は「ドラフトがメインになる。1位で清宮が獲れれば、2、3位は投手でという形になると思う」と明かす。

 今季はメッセンジャー、秋山が2桁勝利を挙げて先発の軸となったが、藤浪、岩貞の不振が誤算だった。8月末には先発投手の頭数がそろわなくなり、急きょ、日本ハムからウエーバー公示されたメンドーサを獲得。加えて岩田、能見など先発左腕の高齢化も進んでおり、投手陣の整備は近々の課題だ。

 さらに今オフはFA市場に先発タイプの投手が手薄で、調査を続けていた西武・牧田がポスティング制度を利用してメジャーに挑戦する意向を示している。外国人もメッセンジャー、マテオ、ドリスの残留が確定しており、これ以上、先発投手の補強ができない現実もある。

 「野手はある程度、数はそろっているけど、投手は絶対的に頭数が足りない」と語った同幹部。来季、先発ローテを争える投手の補強が、清宮獲得に並ぶ今ドラフトの最優先課題となる。

 外れ1位では明大・斉藤大将投手(22)らが候補に挙がってくるが、2位以下でも亜大・高橋遥人投手(21)や三菱自動車岡崎・山本大貴投手(21)らの左腕に加え、専大・高橋礼投手(21)は阪神の投手陣にはいないタイプのアンダースロー右腕。2年時に東都リーグ優勝へ導き、その後は調子を落としていたが、ドラフト直前になって状態を戻してきている。

 今秋ドラフトは昨年と比べても不作と言われており、2位以下は各球団とも補強ポイントに沿った指名をすることが予想される。13日に阪神が行ったスカウト会議では、約70人の最終候補をリストアップ。球団関係者が「今年はどの部分を評価するかがポイントになる」と語っており、ドラフト当日まで他球団の動向などを含めてシミュレーションしていくことになる。

 運命の日まで1週間を切った中、虎は清宮の獲得、そして先発投手の補強を目指していく。

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