大山あるぞCS史上初の新人4番 金本監督抜てき示唆「だいぶいいね」

 「セCSファーストS・第1戦、阪神-DeNA」(14日、甲子園球場)

 阪神は12日、DeNAを迎え撃つCSファーストSへ向け、甲子園で全体練習を行った。金本知憲監督(49)は打撃好調のドラフト1位ルーキー・大山悠輔内野手(23)をスタメン起用する方針を示し、状態によっては4番に抜てきする可能性も示唆。新人が4番に座ればCS史上初。大山はフリー打撃で快音を連発した。

 金本監督も思わず目を見張った。力強い打球が次々とバックスクリーンへ飛び込んでいく。視線の先にいたのはルーキー・大山。「だいぶいいね、状態は。ちょっと疲れも取れてきたんかな」と指揮官は声を弾ませる。

 それほど圧巻だったフリー打撃。左肩の開きを抑えるために、逆方向を意識しつつ、快音を響かせた。本人は「風もあったと思います」と謙そんしながらも、力強いスイングや打球の飛び方は、中心選手と見間違うレベルだ。

 レギュラーシーズン最終戦となった10日の中日戦では、走者一掃の右中間3点三塁打に加え、ダメ押しの7号ソロを左翼席へたたき込んだ。同じく先発出場したライバル・中谷を上回る結果に「今の状態的には大山の方がいいかもね」と先発起用を示唆した金本監督。4番起用も、という問いに「(打順の)並びによってはあるかもしれない」と含みを持たせた。

 07年に始まったCSでルーキーが4番を任されれば、史上初の快挙。それも金本監督が考える短期決戦の戦い方があるからだ。

 「とにかく調子のいい選手を使っていかないと。長い期間を見据えて戦っていくわけじゃないから。その時、その時で守り優先だったり、走る方を優先したり。そういうのはあるかもしれんけど、調子のいい選手、乗っている選手を使う」

 ファーストSは最大で3試合、ファイナルSも最大で6試合。調子が上がってこない選手を我慢して起用し続ける時間はない。過去のポストシーズンでも必ず勝者には“ラッキーボーイ”が生まれてきたように、状態のいい選手が生み出す勢い、チームをけん引する力が必要になる。

 「CSを経験したことがないのでわからないですけど、いい準備をしっかりとやっていきたい」と力を込めた大山。状態についても「逆方向に強い打球が飛んでいると思うので、しっかりと練習していきたい」と手応えを口にする。85年以来、32年ぶりの日本一へ第一関門。背番号3の若さ、力強さが確かな原動力になる。

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