金本虎、初CS 16安打11点の爆勝で決めた 猛爆呼んだ福留V撃&4打点
「DeNA2-11阪神」(28日、横浜スタジアム)
金本阪神が大勝劇でCS進出を決めた。先発全員の今季最多タイ16安打で11得点。三回、2死満塁から4番・福留孝介外野手(40)の左前2点適時打などで一挙5点を先制。福留は六回にも2点二塁打でダメを押した。29日もDeNAに勝つか、引き分けるとレギュラーシーズン2位と甲子園でのCSファーストS開催が決定する。
敵地でのお祭り騒ぎで最低目標のAクラスを確定させた。今季10度目の2桁得点で大勝。昨季からの「超変革」の道半ば。新たなスローガン「挑む」を掲げて臨んだ2年目シーズンで金本阪神がCS進出を決めた。「育てながら勝つ」という軸がある中で立派な成績。だが、既に指揮官は前を見据える。
「あと一つ勝てば、あした(29日)勝って、いち早く2位を決めて。休ませる選手を休ませることができるように。とにかく1日でも早く決めたい。やっぱり甲子園で(CSファーストSを)開催できるように。早く決めたい」
これまでも我慢を続けながら選手起用してきた。中堅、若手が見せた意地もあったが、何と言ってもベテラン勢の活躍が大きかった。目指すは日本一。CSを勝ち上がるために、一刻も早く試合に出続けたベテランのコンディションを整えなければならない。2位死守まで残り1勝。もう目の前だ。
重要な試合で力を発揮するのはベテラントリオだった。「トリ(鳥谷)も3本打ったし、ヨシオ(糸井)もいい追加点を挙げてくれた」。そして何よりも「突破口をね。孝介(福留)がやってくれました」と指揮官。先制打、ダメ押し打の2安打4打点と暴れ回った福留に賛辞を贈った。
重苦しい展開が続きそうだった0-0の三回2死満塁。主将はいとも簡単にプレッシャーをはねのけた。左前へ痛烈な打球を放つ。「みんながつないで、つないで回ってきたチャンス。先に点を取れたのはよかったね」と福留。幾度となく大舞台を経験してきたベテランがチームに勢いを付けた。
さらに8-0の六回にも左翼後方へ二塁打を放ち、チーム10得点をマーク。相手の戦意を喪失させる一打で試合を決定付けた。「まだまだここで緩めるのではなく、2位を取って。しっかり戦っていきたい」。気持ちは切らさない。そんな姿勢はチームに浸透している。
金本監督も言う。「やっぱり3人が中心になって、グイグイ、プレーで引っ張ってくれるとチームは締まるし、勝ちに近づけるというかね。そうですね、あの3人ですね、うちは」。福留、鳥谷、糸井。金本阪神の屋台骨だ。今季は特に酷使してきた。万全の状態で3位チームを本拠地で迎え撃つため、必ず29日も勝つ。
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