西岡、連敗脱出V打!福留も犠飛で続き、鳥谷偉業に花添えた

 「阪神8-3DeNA」(8日、甲子園球場)

 志を共にする戦友が、記念日を勝利で飾った。阪神・西岡剛内野手(33)が七回1死満塁から決勝の中前適時打。二回に2000安打を放った鳥谷に祝福の花束を贈呈した主将の福留孝介外野手(40)も貴重な右犠飛で続き、連敗を4で止めた。

 偉業に花を添える安打で勝利を導いた。左アキレス腱完全断裂からの復帰後、初めてお立ち台に上がった西岡。第一声は「やっと仕事できたなあと思います」。自身も納得する場面で、ようやく飛び出た一打に胸をなでおろす。まさしくチームを救ったヒーローだった。

 同点の七回1死満塁の絶好機。振り抜いた打球は中前へ。詰まりながらも、気持ちで運んだ。「復帰してからあんまり結果を残せていなかったんですけど、なんとか打てたのはうれしかった」。貴重な勝ち越し適時打で、聖地を盛り上げた。

 昨年、大ケガをした直後でも持ち前の明るさを忘れなかった不屈の男。術後数週間しか過ぎていない頃、ギプスを固定した姿で鳴尾浜にいた。そこで偶然出くわしたのは、その日の2軍戦で自打球を当てて途中交代した梅野。痛がる後輩に「俺よりマシや」。選手生命を脅かした大惨事にも冗談交じりに励ます。屈強なハートの持ち主だ。そしてまた、一段と強くなって、チームに貢献している。

 そしてこの男もまた、祝いの一打を放った。鳥谷の偉業達成時に花束を渡した福留だ。七回、西岡の適時打で再び1死満塁となり右翼へ犠飛。攻撃の手を緩めずリードを2点に広げた。主将自ら“虎の顔”と認める背番号1のメモリアルデー。バットで貢献しないわけにはいかなかった。

 試合後は「これだけ長いこと野球をやっていれば苦労しない方がおかしい。それを乗り越える力があるから彼には試練がくる。本当に立派。同じチームで目の前で見られたことが幸せ」と感慨深げに話した福留。そして「もっと、もっと続けていってほしい」とさらなる活躍に期待した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス