秋山無念…今季初鯉戦5回6失点KO 「やっつけないといけない相手」逆襲誓う
「広島6-4阪神」(7日、マツダスタジアム)
悔しさを押し殺すように、阪神・秋山は必死に前を向いて歩いた。王者・広島との今季初対決は、2戦連続のサヨナラ負け後の第3戦。12勝のチーム勝ち頭でも、流れは止まらなかった。5回8安打6失点KO。6月27日・中日戦以来の5敗目だ。
勝敗の分岐点は3点リードの三回。1死からジョンソンに中前打を浴びた。2球で追い込んでから3球目。続く田中には初球、カットボールが甘く入った。右翼越え2ランを浴び、流れが傾きはじめると五回、打者8人の猛攻で4点を失った。
「ジョンソンに打たれたのが痛かった。そこは反省してもらいたい」と金本監督。リズムを崩した1球の失投を指摘する。ただ、紙一重の勝負でもあった。五回は1死一、三塁で丸に内角の直球で勝負。右前適時打を浴びたが、攻めて打たれた敗戦は次につながる。
「追い込んでから粘り負けがあった。甘く入ったり。直球で押せたところもあったので、しっかりと見直したい」
シーズン残り2試合に加え、CSでの対戦を見据える。やられたままでは終われない。「次回に向けてやりようがある。やっつけないといけない相手。いろいろと対策を練っていきたい」と秋山。収穫は力に、反省は糧にする。101球。2カ月ぶりの黒星は、さらなる成長を後押しする。