能見いぶし銀星 6回2失点で5勝目、100勝へあと3

 「阪神9-2中日」(2日、甲子園球場)

 試合後の阪神・能見は笑顔のまま、多くを語ろうとしなかった。大量援護に守られた5勝目。殊勲を若手に譲るため、足早にロッカーへ引き揚げた。「何もないよ」と、静かに振り返った6回5安打2失点。ベテランの技が詰まった1勝だ。

 4点リードで迎えた三回。1死から連打で二、三塁とされた。近藤を内角球で三ゴロに抑えたが、続くゲレーロとの対戦では、打ち取った打球が遊撃・植田の前で大きく弾むイレギュラーバウンドとなり、左前に転がる。2者が生還。不運な形で失点となった。

 「大量援護をもらったから」。ここで崩れないのがベテランの真骨頂だ。続く5番・福田にも強気に内角を攻め、138キロの直球で空振り三振を奪った。「この時期はね」と、直球を軸にして大胆に攻めた107球。6奪三振の熱投だった。節目の通算100勝まであと3。甲子園での中日戦勝利は2012年以来、5年ぶりとなった。

 3日にメンドーサが先発するため、登板後に抹消される予定だった。疲労回復のリフレッシュも兼ねてだが、2戦連続の好投で金本監督も再考。「どうしようかなと。青柳かどっちか。これから相談する」とした。順当なら中5日で8日・DeNA戦が濃厚。1勝の価値増す終盤戦。ベテランが真価を発揮する。

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