隼太が完封阻止 九回、意地のタイムリー
「巨人6-1阪神」(8日、東京ドーム)
完封負けを阻止した。途中出場ながら2打数1安打1打点。阪神・伊藤隼が2試合連続で存在感を放った。「チームとしても、個人としてもゼロか1じゃ違う」。意地をみせた。
0-6の九回2死一、三塁。このまま無得点で終えるわけにはいかないとばかりに、しっかりと振り抜いた打球は中前へ。スコアボードにやっと「1」が刻まれた。
適時打を放っても反省を口にする。七回1死一、二塁で代打出場し、空振り三振。「あそこで打ってれば反撃の態勢もできていたかもしれない」。一打席にかける男が唇をかみしめた。
連勝は止まったが、「切り替えてあしたに臨む」と必死に前を向いた。次こそは一撃で仕留める。