9日先発の青柳 G倒でローテ再奪取だ 

 阪神の青柳晃洋投手(23)が7日、甲子園室内練習場で行われた投手指名練習に合流し、ブルペンでの投球練習などで調整。9日・巨人戦(東京ド)に先発予定の右腕。7月4日に2軍降格を命じられて以来、約1カ月ぶりの1軍マウンドに「チャンスを与えていただいたので、しっかりと応えたい」と意気込んだ。“巨人キラー”が、G倒でローテ再奪取を狙う。

 この一戦にかける思いは計り知れない。1軍に戻ってきた青柳の表情は、一段と引き締まっていた。「チャンスをいただいたので応えたい」。感謝の思いを口にするとともに、覚悟は決まっている。見据えるは9日・巨人戦。G打線を封じ、もう一度ローテの一角に割り込む。

 6月30日・ヤクルト戦のマウンドを最後に、2軍で調整を続けてきた。

 「(2軍に)落ちる前は真っすぐをバットに当てられて空振りを取れなかったりしていた」。本来の力を出せず、悔しさを味わった。約1カ月間で「直球の質をずっと求めてきた」と、リリースポイントを前にするなど、細かい修正を行った。

 7月30日のウエスタン・オリックス戦では5回無失点。課題の一つでもある与四死球も「0」と結果を残した。内容的にも手応えを得た上での再昇格。見守ってきた掛布2軍監督も「特徴があるから」と変則右腕を推す。はい上がってきた男に期待は高まる。

 昨季の対戦成績は1勝3敗ながら、巨人戦プロ初登板で初勝利を挙げるなど防御率2・10と好成績を残している。さらに東京ドームの防御率は0・71。香田投手コーチも「ファームでずっとよかったと聞いているし、相性がいい巨人戦にいって」と抜てきの理由を明かす。“巨人キラー”に伝統の一戦を託した。

 今季はG戦初先発の青柳は「去年は去年でいい成績を残せたけど、今年は違う。陽さん、マギーも入ったりして強力になっていると思うし。みんないいバッターなので、長打、一発に気を付けたい」と警戒した。

 自身の投球スタイルを見つめ直した2軍降格を「いい期間になった」とうなずく。「無駄ではなかったことを示したい」-。ローテ再奪取へ。死力を尽くす。

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