新庄剛志氏「阪神を優勝させるのは簡単」コーチの依頼ゼロに首傾げる

 元プロ野球選手の新庄剛志氏(45)が16日、MBSの特番「強い虎を追っかけタイガース」に出演。1992年に“亀新フィーバー”を巻き起こした元阪神の亀山つとむ氏(48)がバリ島を訪れ、同島で暮らす新庄氏と当時のエピソードを明かした。新庄氏は「阪神を優勝させるのは簡単。メンタルだけ」などと古巣にエールを送った。

 新庄氏お気に入りの絶景レストランで乾杯し、久しぶりのコンビ“再結成”となった2人。亀山氏の「なんでバリ島なの?」という疑問に、新庄氏は「日本ではコンビニに行くのにも髪の毛を整え、着替えないといけない。変な、写真撮られたら嫌じゃないですか」とスターならではの悩みを打ち明ける。現役引退後にCM撮影で訪れたバリ島では、短パン姿でビーチに出ても声もかけられず、「ここ、いいかも。誰にも気付かれない」と感激。「今日からバリ住みま~す」とあっさり移住を決めた。

 1989年のドラフト会議で阪神から5位指名を受けて入団。「野球に興味なかったんでどこのファンでもないですねえ」などと答えた入団会見から破天荒だった。実のところ阪神入団は「最初はめっちゃ嫌でした。(生まれ育った)福岡、巨人戦しか放送していなかったから」と笑わせた。さらには「ランナーがいない時に集中すると、チャンスで集中できない」などと特異な野球哲学を展開した。

 新庄氏は今季優勝争いをする阪神にも言及。「優勝させるの、簡単なのにね。メンタルだけ」と言い切る。理由は阪神ファンの存在だという。「僕は世界一のファンだと思います、阪神ファンは。良い時も悪い時もストレートに返ってくる。阪神に育ててもらったことに感謝しています」と“猛虎愛”を見せた。

 現役時代、ゴールデングラブ賞10回と輝かしい実績を誇る新庄氏。それにも関わらず監督、コーチのオファーが「一度も来ない」ことが不思議でならないという。この疑問に対して、元相棒の亀山氏は「ひとつの組織の中で管理できないから」と即答していた。

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