能見、6回2失点で白星ポロリ 悔しすぎる…自らの失策から逆転許す

 「巨人4-1阪神」(22日、東京ドーム)

 最後まで低めを突いた。粘った。打線の援護にも恵まれなかった。だが、阪神・能見篤史投手(37)は敗戦の現実に自責の言葉を繰り返した。1球に、1プレーに泣いた。焦りがわずかに制球を乱し、6回を2安打2失点(自責点1)。悔やまれる形で今季2敗目を喫した。

 「自分のエラーから始まってね。抑えないと、というのが力みにつながった」。1点リードの三回だ。先頭・田口の打球は一塁方向で高く弾んだ。能見は素早くカバーに入ったが、原口からのトスをベース上で落球。出塁を許すと、続く中井には四球を与えた。

 立岡の送りバントで1死二、三塁となり、3番・坂本。カウント2-2からの5球目、内角低めのフォークを勝負球に選んだ。香田投手コーチが「もう一回打てと言っても無理だろう」と振り返った決め球。この日、許した初めての安打は無情にも中前で弾んだ。2者が生還。能見が振り返る。

 「全てをゼロでというのは難しい。そこを目指してやっているけど」。悔やんだのは勝負球ではなく、そこまでの過程だ。今季初の中5日で登板。香田コーチが「ベテランらしく、粘り強く投げた」と言えば、梅野も「すごく粘って、うまく投げてくれました」と続けた。

 4番・村田、5番・マギーを無安打に抑えるなど、フォークやチェンジアップで緩急を付けた。金本監督も粘投をたたえる。「ポロッとしたのはもったいなかったけど、それ以外は十分投げてくれたね。次につながるだろう」。107球に込めたベテランの技と、今季初勝利の執念。次戦の糧にして、前を向いて戦う。

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