岩貞、昨季の“がむしゃら”スタイルで竜斬りへ 3度目の正直やるしかない

 阪神の岩貞祐太投手(25)が17日、甲子園での投手指名練習に参加し、先発する18日・中日戦(ナゴヤドーム)で“三度目の正直”となる今季初白星を挙げることを誓った。金本監督も「ちゃんと結果を出してほしい」とゲキ。チームは2カード連続で勝ち越し中。現在最下位に低迷する中日を初戦でしっかり叩き、まずは昨季最多に並ぶ貯金4を生み出す。

 やるしかない-。岩貞の言葉にも危機感が垣間見える。「いいリズム、いいテンポで、闘争心を持って投げたい」。18日の敵地での中日戦。今季3度目の先発に臨む。いまだ本来の力を発揮できていない左腕が一層力を込めた。

 昨季の姿がウソのようだった。今季2度の登板では初回に制球が乱れるなど、立ち上がりに安定感を欠いた。1日・広島戦(マツダ)、7日・巨人戦(甲子園)はそれぞれ一回に3失点。制球に苦しみ、甘く入った球を痛打されて出はなをくじかれた。

 中10日と登板間隔をあけて挑む一戦。修正に取り組んだ部分は「たくさんある」と悩み抜いた。続けて「試合とブルペンは別物。試合になったら(修正点が)染みついていると思って、無意識で投げられればいい」と左腕。原点に立ち返り、腕を振ることを心がけた。昨年は全力でシーズンを駆け抜けたように“がむしゃらスタイル”で打者に向かう。

 打線が好調なだけに先発の役目をしっかり果たせば、チームの勝利に近づける。金本監督も「終盤にはね返す集中力とか打撃力、足を絡めたりとか、去年に比べれば成長していると思う。先発が試合を作ってくれればいける」と打線を評価。それだけに岩貞の仕事は重要になってくる。

 指揮官はさらに、他の先発陣とも比較。「晋太郎(藤浪)も2回目でいいピッチングをしてくれたし、能見は2回目で3回目もね。メッセもこないだ良くて。岩貞も3回目だから。前回、2回目のようなことがないようにちゃんと結果を出してほしい」。岩貞が勝ち星の計算に入っている証し。ゲキを飛ばしつつ、期待を寄せた。

 岩貞は「味方が先制点を取るまで粘って、長いイニングを投げるつもりでいく」と意気込む。好調の首位・広島を相手に勝ち越した直後のカード初戦。大事な一戦を任された。「自分も、すぐ失点してしまうとね…」。立ち上がりに細心の注意を払い、自身のリズムに乗っていく。

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