ドリス、呉昇桓の41S超える!虎史上最強助っ投守護神へ意欲

 阪神のラファエル・ドリス投手(29)が29日、球団の外国人投手による歴代最多セーブ記録更新に意欲を示した。過去最多は15年に呉昇桓(現大カージナルス)がマークした41セーブ。ドリスは「シーズンが終わって、結果的にその数字を上回ればいい」と記録更新も視野に入れた。虎史上最強の助っ投守護神へ。1年間、チームの勝利を守り続ける。

 12年ぶりのリーグ優勝はこの男の活躍にかかっている。来日2年目のドリス。今季は守護神として期待される助っ投が、虎の外国人投手シーズン最多セーブ記録41の更新に意欲を示した。

 阪神に在籍した助っ投でシーズン最多セーブを誇るのは、14年から2年間在籍した呉昇桓だ。2年連続でセ・リーグのセーブ王に輝いた剛腕。石直球と評される速くて重い直球を武器に、来日2年目の15年には、41セーブをマークした。

 ドリスは「数字というよりは、一つでも多くチームの勝利に貢献できるようにしたい」と前置きしながら「1年間活躍すれば、記録を塗り替えることも可能だと思う。シーズンが終わって、結果的に上回れればいいね」とうなずく。41セーブを一つの指標として、ペナントレースを戦い抜くことを誓った。

 昨季は34試合に登板して3勝3敗8セーブで防御率2・12。シーズン途中から守護神を務めるなど、期待は大きかった。存在感を見せた一方で、故障で苦しんだ。昨年10月には右肘の手術を受け一度は自由契約に。今春のキャンプ中に行われたテストに合格し再契約した。

 オープン戦では7試合に登板して3セーブをマークするなど、力のある投球を見せて金本監督の信頼も勝ち取った。ドリスは「去年は悔しい思いをした。1年間、仕事をできるようにしたい」と体をケアし、故障予防にも努めていく。

 「九回を任せられることは光栄だよ」と守護神起用を意気に感じているドミニカン。開幕に向けては「準備できているよ」と頼もしい言葉を残した。マウンド上で大きな壁となって立ちはだかり、記録にも記憶にも残る助っ人になる。

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