糸井「好球必打」でジョンソン撃つ “予習”怠りなし!超人節もサク裂

 阪神・糸井嘉男外野手(35)が29日、鯉の“沢村賞撃ち”へ意気込みを見せた。31日の広島との開幕戦(マツダスタジアム)は、強敵・ジョンソンが開幕投手で対決する。猛虎にとっても天敵といえる左腕攻略へ、糸井は「好球必打が必要。簡単じゃないけど見極めて」とやる気。自らの一打でチームを開幕白星発進へ導く。

 難敵だからこそ楽しみでならない。タテジマで迎える初のオープニングゲーム。相対する広島の開幕投手は昨年の沢村賞左腕・ジョンソン。「攻略は簡単じゃないけど、ずっと対戦することになるし何らかの結果を残したい」。鯉の助っ人撃ちへ糸井がテンションを上げた。

 相手にとって不足はない。糸井の言葉が対決へのイメージを固めていることを証明している。「スゴくいい。めっちゃいいピッチャー。日本シリーズとか見てて」。昨年の日本シリーズ第1戦で日本ハム・大谷に投げ勝ったジョンソンの映像に目を凝らすなど“予習”に怠りはない。

 直接の対戦はオリックス時代の2015年5月30日までさかのぼる。結果は3打数無安打。「あの時は誰が来てもエグいと思ったから」。この年は右肘や右足首の故障で苦しんでいた。「開幕は誰もが興奮しますしね。(それでも)143試合のうちの1試合。(まずは安打を)出したい」。今回こそ借りを返す一打を浴びせたい。

 甘ければ初球から攻める。「初球から?好球必打が必要。簡単じゃないけど見極めて。勝てるように頑張ります」。チームとしても一昨年から計10試合で1勝6敗と辛酸をなめさせられた相手。自らのバットで天敵を打ち崩すつもりだ。

 この日は京セラドームでの全体練習前に約30分、ティー打撃やロングティーを決行。ライナー性の打球を右翼の5階席にぶち込む場面もあった。

 春季キャンプでは右膝関節炎の影響で別メニュー調整。ただ、金本監督が「あまり見てない。信頼していますから、僕は」と話す通り心配は無用。「打って、走って、全てに期待しています。守って、チャンスで打ってくれてね」と勝負どころでのプレーにも期待する。

 軽快な冗談口調が逆に力強い。迫る開幕へ「初めてのセ・リーグでのスタート。緊張するでしょうね」と一瞬だけ神妙な表情を浮かべた。ただ、すぐさま「(緊張)せんかもしれんけど~」と“糸井節”をさく裂。猛虎に活気と明るさをもたらす超人が価値ある打棒をお見せする。

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