上本、絶好調!8打席連続安打 「開幕1番・二塁」獲る!

 「オープン戦、阪神5-3オリックス」(14日、京セラドーム大阪)

 止まらない「H」ランプが、レギュラーへの道を明るく照らす。阪神・上本の躍動が、17年版の猛虎打線にさらなる競争を生む。「結果が出ても、出なくてもしっかりやります」。いつも通り淡々と言葉を並べる背番号00。だが、心は燃えている。

 「1打席、1打席その時の打席をしっかりやっていきます」

 まずは初回。ディクソンの1球目、146キロ直球を鮮やかに中前へはじき返した。これで、7打席連続安打。さらに、高山とのヒットエンドランが成功して一気に三塁へ進塁。中谷の遊ゴロの間に先制のホームを踏んだ。

 二回2死二塁の好機ではカウント2-2から、変化球にバットを折られながらも左翼線へ。適時二塁打となり、8打席連続安打とした。「どの打席も大事に」。アピールし続ける上本に、金本監督も手応えを感じている。

 「彼の課題は1年間戦う体力じゃないかな。コンスタントに四球を取れて、打って出塁してくれればね」

 昨季は45試合の出場にとどまり、打率・257と持ち前の打撃も影を潜めた。ファームで過ごすことも多くなったが、その時間に成長のきっかけがあった。掛布2軍監督が上本を「4番」として起用。腐りかけていた心に、再び灯がともった。

 「下に落ちてきて、自分はそういうつもりはなかったんですけど…。掛布さんは見抜いていました。だから、僕はそれに応えたいと思っています」

 この日は、7日・ヤクルト戦(甲子園)以来の「1番・二塁」。金本監督は「1番での起用も十分視野に入ってるよ。トリ(鳥谷)も入ってるし、北條もそうだし」と激しい競争を歓迎した。二塁、そしてスターターの可能性も秘める上本。絶対に負けられない。

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