【16年阪神重大ニュース】鳥谷のフルイニング止まる、高山が球団新人最多安打…

 デイリースポーツが選ぶ、2016年の阪神重大ニュース。阪神は金本知憲新監督が掲げたスローガン“超変革”のもと、鳥谷敬内野手の連続フルイニング出場記録が667試合でストップ。チームは4位に終わりましたが、ドラ1新人の高山俊外野手が新人王に輝く活躍がありました。

 ◇    ◇

 【鳥谷止まった連続フルイニング】

 7月24日・広島戦(マツダスタジアム)。スターティングメンバーから鳥谷の名が消えた。11年10月24日・広島戦以来、5シーズンぶりのベンチスタート。こだわり続けた連続フルイニング出場は、ついに667試合で途切れた。

 試合前の時点で92試合に出場し打率.231、6本塁打、28打点。遊撃の守備でも10失策を記録。復調の気配は感じられなかった。

 金本監督は「外れることが本人のため、チームのため」と決断の理由を明かした。その後も鳥谷の調子が上向くことはなく、遊撃には成長著しい4年目の北條が定着。自身は12年ぶりに三塁で先発出場するなどし、143試合、打率.236、7本塁打、36打点に終わった。

 それでも、鳥谷はシーズン終了後に指揮官と面談し、来季も「遊撃一本」の意志を伝えた。「現実的にレギュラーではないし、またレギュラーを取れるように頑張りたい」。背水の覚悟で14年目の春を迎える。

 【球団新人最多安打の高山が新人王】

 ゴールデンルーキーが虎の歴史を塗り替えた。東京六大学リーグで131安打を放ち最多安打記録を48年ぶりに更新するなど、鳴り物入りで入団した高山。3月25日の開幕戦・中日戦(京セラドーム)で初打席初安打を放つと、最後まで1軍に定着した。

 142試合目の9月30日・巨人戦(甲子園)。1点を追う九回1死、投手強襲安打を放ち135で並んでいた98年・坪井智哉の球団新人最多安打記録を更新。136安打で1年目を終えた。

 65打点は球団新人歴代2位、猛打賞13度はセ・リーグ新人歴代2位タイ。圧倒的な得票数で球団では9年ぶりの新人王に選出され、その名は球団史、ファンの心にしっかりと刻み込まれた。

 【原口が支配下再登録から球宴出場】

 まさにシンデレラストーリーの幕開けだった。4月27日・巨人戦(甲子園)。原口が育成から3年ぶりに支配下選手に再登録され、即1軍に抜てきされた。山田2軍バッテリーコーチの「82」がついたユニホームを借りてプロ初出場。2打席目で田口からプロ初安打を放った。

 5月の月間MVPを獲得し、7月には監督推薦でオールスター出場。8月30日・中日戦(ナゴヤドーム)では10号を放ち、球団の捕手では10年・城島以来、6年ぶりの2桁本塁打をマークした。

 【“超人”糸井が阪神入り】

 走攻守三拍子そろった“超人”がチームに加わることになった。

 11月7日、オリックスの糸井が、国内FA権の行使を表明し、阪神とは同11日に初交渉。その席で金本監督から「初めての恋人…いや恋人以上」と熱烈なラブコールを送られ、鉄人の思いをひしひしと感じた糸井は「すごくうれしい」と素直に喜びを表現した。

 オリックス残留か阪神移籍か。それから10日後の同21日、阪神側に入団の意思を伝えた糸井は、言った。「金本監督を男にする」-。虎を32年ぶり日本一に導くと誓った。

 【金本虎4位発進】

 「超変革」を掲げた金本新監督の1年目は、64勝76敗3分けで12年以来のBクラス4位。主力の不振が想定外だった。

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