原口“城島魂”で正妻獲る!「まだこれからだぞ」胸に刻む師匠の言葉

 阪神・原口文仁捕手(24)が25日、「城島魂」で来季さらに大躍進すると誓った。この日は、出身地の埼玉県寄居町で行われた「寄居町商工会青年部50周年事業~ふれ合い野球教室」に参加。虎の正捕手の座を射止め、愛する故郷に再び大きな夢を与える。

 郷里の空気を目いっぱい吸い込み、原口は勝負と位置づける来季を見据えた。無邪気に白球を追いかける子供たちに元気と勇気をもらい、いざ正捕手奪取への道を行く。念頭にあるのは尊敬してやまない城島健司氏の魂。大躍進を遂げ、再び故郷に夢を与えたい。

 支配下再登録の一報が届いた4月26日夜。原口は、すかさず城島氏に電話をかけた。

 「『チャンスは少ないんだから、3ボールからでも振っていけ。四球だとアピールにならない。フルスイングでいけ』と言われたんです。それは、来年も変わらずにやっていきたいと思っています」

 ゴールデングラブ賞8度の名捕手とは、自身がプロのスタートを切った2010年からの“師弟関係”。長崎・佐世保で合同自主トレを行い、配球面など「捕手道」を徹底的にたたき込まれた。そんな大先輩からもらった激励の言葉は、今も原口を支えている。

 5月に月間MVPに輝き、オールスターにも出場。阪神の捕手では10年の城島以来となる2桁本塁打も記録した。筋書きのないドラマのような1年は、師匠の言葉があったからこそ。シーズンが終了した後、再び電話帳の城島氏の番号を押した。「よくやった。だけど、まだこれからだぞ」。心が奮い立った。

 この日は、生まれ育った地元で行われた野球教室に参加。少年野球6チーム、約120人の子供たちと楽しい時間を過ごした。「ユニホームを着ていて影響力がある今、特に社会貢献活動もやっていきたいと思います」。自身がプロ野球選手に憧れたように、いつまでも子供たちの「夢」でありたい。頑張る理由はそこにもあった。

 「レベルアップしていきたいですし、前向きに日々進歩していきたいと思います」

 11月には寄居町から特別功労賞を贈られ、花輪利一郎町長(72)からは「今年以上に頑張っていただきたい。寄居町を挙げて応援します」と全面バックアップを約束された。後援会の後押しも受け、原口はプロ8年目へと向かう。城島氏の精神を胸に、し烈なサバイバルへと身を投じていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス