阪神2位・小野「新人王獲る」 自慢の“ストレート”でズバっと宣言

 「プロ野球ドラフト会議」(20日、グランドプリンスホテル新高輪)

 冬の訪れを感じさせる岩手の冷気を切り裂くように、阪神から2位で指名された小野泰己投手(22)=富士大=は自慢の“ストレート”をズバッと投げ込んだ。

 「新人王を獲ります!」

 2位指名に「高い評価をいただき本当に感謝しています」と頬を赤らめ、こう続けた。「高校時代から憧れて来た甲子園でやれるのはうれしい」

 福岡・折尾愛真時代は甲子園を目指しながら、最後の夏はけがに泣かされ、リリーフ1回のみの登板に終わった。聖地への憧れを抱いたまま大学に進学し、4年後のプロ入りを夢見てきた。

 甲子園には「足を踏み入れたことがない」と話すように、全く縁がなかった。プロ入りの夢が現実となって、憧れの地を舞台に、150キロ右腕が次の目標を定めた。

 「4年間、(ストレートを)磨き続けてきた。球速が増して切れも出ていると思います。とにかく勝てる投手になりたい」

 阪神からの指名は考えもしなかったというが、「若い選手が活躍している。金本監督は厳しい、(現役時代から)ストイックというイメージがあります」と話した。藤浪とは同学年。「(高校時代に甲子園で)春、夏と連覇して自分とは比べものにならない。でも、ライバルの気持ちでやりたい」。キッパリと言い切った。

 北国から関西へ。豊田監督はまな弟子にこんなエールを送った。「われわれは地方の大学ですが、ハングリー精神が強い。(彼は)厳しい言葉を奮起にできるタイプです」

 来春、小野のストレートが聖地を沸かせる。

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