阪神ドラ1は桜美林大・佐々木!創価大・田中との二者択一から一本化

 阪神が10月20日のドラフト会議で桜美林大・佐々木千隼投手(22)=日野=を1位指名する方針を固めたことが28日、明らかになった。近日中に行われるスカウト会議で最終確認される。8月27日の拡大編成会議で1位候補を大学生の即戦力投手で一本化。今秋ドラフトの超目玉、創価大・田中正義投手(22)=創価=との二者択一で議論を重ねてきた。

 阪神のドラフト1位指名が決まった。先月27日の編成会議でドラ1候補を即戦力の先発投手に定め、桜美林大・佐々木、創価大・田中の2投手に絞っていたが、球団内で議論を重ねた結果、この日までに決議。10月20日のドラフト会議で佐々木を1位で指名する方針を固めた。

 即戦力の素材であることはもちろん、阪神のエースとして長く先発ローテーションを担うことのできるポテンシャル、将来性が重視された。球団関係者によると、スカウト陣の間では、今秋ドラフトの目玉として早くから注目を集めた田中を推す声も少なくなかったが、総合的な判断で佐々木への評価が田中を上回ったという。スカウト陣が2投手を1位候補として密着マークするなか、田中が今春右肩痛を発症。その復調具合を注視してきたが、日増しに佐々木に対する評価が高まっていったようだ。

 今季下位低迷の要因を直視し、金本政権2年目のシーズンを見据えたとき、先発投手の陣容に不安が残る。球団はドラフト戦略を練る途上、1位候補を早くから即戦力投手に定めていた。西岡の戦線離脱、鳥谷の不振によって、6月の全日本大学選手権で活躍した中京学院大・吉川尚輝内野手(4年=中京)ら内野手を1位指名する向きもあったが、夏場以降、完成された先発投手で一本化。正遊撃手に定着した北條の成長もあり、最上位の照準を大学球界トップ2の右腕に固定した。金本新監督を迎えた昨秋はドラフト会議当日までシミュレーションを練ったが、今年は本番1カ月前に球団内の方向性を一致させ、競合覚悟で153キロ右腕の引き当てを狙う。

 近日中に行われるスカウト会議で「1位=佐々木」が最終確認される。今月25日に相模原で行われた日体大戦に先発した佐々木に対し、阪神と巨人がともに7人のスカウトを派遣。TGの熱視線が際立った。巨人も1位指名の有力候補であることは間違いなく、伝統2球団が競合する可能性も出てきた。阪神は佐々木を不動の1位で構え、運命の10・20を待つ。

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