掛布2軍監督 若虎に目標設定シート提出義務付け「数字を意識させる」

 掛布改革第2弾だ!阪神・掛布雅之2軍監督(61)が10月3日から始まるみやざきフェニックス・リーグで、選手全員に「目標設定シート」の提出を課していることが26日、分かった。走攻守における明確な数値目標を自らの頭で考えさせ、全18試合を各自のテーマのもと取り組ませる。

 成長の種は他人に見つけてもらうのではなく、自分でつかむもの。掛布2軍監督が脳裏に描く宮崎での18試合は、選手主導で戦う生存競争のサバイバルだ。結果を求める若虎にとって、目標設定シートはいい意味でプレッシャーになる。指揮官の狙いは、数字を意識させることにあった。

 「俺からとかじゃなくて、選手自身に決めさせるよ。それを書いて、宮脇(ファームディレクター)に提出させる。まだ誰が出したとかは知らないけど、そういう目標を作って数字を意識させる」

 早速、2年目の植田は「18試合で10盗塁」を掲げた。掛布2軍監督からは全試合起用を明言されており、期待されている若手の筆頭だ。横田も「(打率)3割とか、盗塁もいっぱいして達成できるようにしたいです」と力を込める。ただ消化するだけの22日間では意味がない。数字を追い、自身と向き合っていく。

 今秋のフェニックス・リーグは、掛布流が満載。ファン増を目指して選手によるサイン会を実施し、試合(全18試合)に集中させるために休養日を3日間も予定している。いずれも例年にない試みで、目標を完全数値化させることも独自だ。

 「大胆さと繊細さの両方の部分を感じて野球をやってほしいね。テーマを持って戦えるし、楽しみな1カ月だよ。また、非常に大切な1カ月だよね」

 ただ、数字を意識するがあまりプレーが小さくなってはいけない。掛布2軍監督は「そのバランスを、選手一人一人が意識してほしい」と話す。大胆さと繊細さ…。背番号31が求めるレベルは高い。

 この日、鳴尾浜で約30分間の打撃練習を行った江越は「1軍の公式戦をイメージしながらやりたいです」と決意を語った。妥協なき南国での戦いが、間もなく幕を開ける。

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