ゴメス51打席ぶり21号も…絶好機に痛恨併殺「残念」
「阪神3-5DeNA」(2日、甲子園球場)
手にした感触は、すぐにかき消された。阪神・ゴメスが自身51打席ぶりとなるアーチをお見舞いしたが、反撃への絶好機をつぶしてしまう。迫力満点だった自身の一発と相反してクラブハウスへの足取りは重苦しかった。
「ちょっと内かなと思ったけど、いいスイングができた。いい方向に打てたと思います」
弾道は鋭かった。3点ビハインドで迎えた五回の先頭打席。ここまで1安打に抑えられていたDeNA先発・石田をひとにらみ。1ストライクからの内角へ来た140キロ直球をすくい上げるようにさばいた打球は、左翼席中段を突き刺す21号ソロ。8月11日の広島戦以来となる15試合ぶりのアーチ。直後には中谷が中堅バックスクリーンへソロ弾を放ち、連発を呼び込んだ。
逆転劇を予感させた久々の一発。ただ、再度、助っ人のバットから快音は聞かれない。「いい球が来たと思ったが、残念ながら打てなかった」。六回は先頭・上本の左翼への二塁打などで1死一、二塁に。仲間が反撃へのお膳立てを整えてくれた場面だったが、外角低めのチェンジアップに手を出し、結果は一塁への併殺打だ。
このままおとなしくしているほど柔ではない。甲子園での本塁打は7月28日のヤクルト戦までさかのぼる。今季は、思うような打棒ができず苦しいシーズンを送る助っ人。これまでのたまった鬱憤(うっぷん)は、逆転CSへの号砲で晴らすしかない。
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