岩貞撃沈 鬼門マツダ克服ならず…5失点KO「申し訳ない」
「広島10-3阪神」(9日、マツダスタジアム)
またしてもはね返された。どうしても崩せない鬼門の壁。「申し訳ないです」。大量の汗は広島の蒸し暑さだけではない。阪神の先発・岩貞の声が力なく響く。苦手のマツダで鯉にのみ込まれた。
「アウトを取らないといけないところで(走者を)出してしまうと、ああなってしまう」
完全に“スキ”を突かれた。悔やまれるのは三回のマウンド。先頭の石原に左前打を打たれた直後だ。打席に入った投手・ジョンソンが見せたバントの構えが“わな”だった。
1ストライクからジョンソンがバスターを決行。鋭いライナー性の打球は左中間への二塁打。直後に無死満塁のピンチを招くと菊池の左前適時打で先制点を献上し続く丸には押し出し四球。ルナには左翼への2点適時打を浴びて右手で顔を覆った。
鯉打線の奇襲で完全にリズムを失った。新井に四球を与え再び無死満塁として降板。2回0/3を5安打5失点。鯉打線に8者連続出塁、打者11人の猛攻を浴びる要因を作ってしまった。2回まで4三振を奪う好投からの急変に金本監督も「急に、まさかああなるとはね…。」と首をかしげるしかなかった。
いまだ白星を挙げていない現実が重くのしかかる。これでプロ入り後の広島戦成績は10戦6敗。マツダスタジアムでは5戦3敗だ。「しっかりできるところをやらないといけない」。何度も同じ相手にやられるわけにはいかない。試練は自分で乗り切るしかない。
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