江越、土壇場で執念打 レギュラー奪取へ「毎日が勝負」
「ヤクルト7-6阪神」(7日、神宮球場)
無我夢中だった。五回から途中出場の阪神・江越のバットが、土壇場で試合を振り出しに戻した。1点を追う九回、1死一、二塁。カウント1-2からの5球目、秋吉が投じた外角低めへの134キロスライダーを最後は左手1本で中前に運んだ。
大歓声の中、二走・福留がホームイン。執念の同点劇に虎党で黄色に染まった神宮の左翼席が沸き上がった。「ただ、何も考えずにいきました。とにかく気持ちだけは負けないように、必死で食らいついていきました」。初球から続けて投げ込まれる変化球に懸命に対応した。
4日・DeNA戦(横浜)で5号ソロを放って以来、3試合11打席ぶりの安打。7月は22試合に出場して、打率・231、本塁打0に終わった。15試合にスタメン3番で起用されたが、首脳陣の期待に応えたとは言えない成績で外野のレギュラーには定着できなかった。
現在は打つ時に左肩をしっかり止めて、体が開かないことをテーマに打撃練習に取り組んでいる。七回1死で回ってきた、この日の初打席は三ゴロに倒れたが、九回の打席では追い込まれてから値千金のタイムリーを放った。「練習どおりにできたと思います」と日々の鍛錬の成果に納得の表情を浮かべた。
江越の一打が勝利に結び付くことはなかったが、執念と勝負強さは強烈に印象付けた。「自分は結果を残さないと使ってもらえないので、毎日が勝負だと思っています」。背番号25の必死な姿勢が、次こそチームに白星をもたらす。
