立ち上がり10球4失点…荒木トンネル 能見が連続被弾
「DeNA4-3阪神」(3日、横浜スタジアム)
立ち上がりの4失点が、最後まで響いた。終盤に追い上げ、1点差まで迫っただけに、あまりに痛い敗戦だ。リズムをつかむ前に、阪神先発の能見篤史投手が、DeNA打線の餌食となった。
1点リードで迎えた初回がすべてだ。能見は先頭桑原へいきなり死球。俊足の走者を背負い、二盗を許すと、石川の打球を二塁荒木が痛恨のトンネル。ミスの連鎖をカバーし合えず、わずか4球で同点とされた。
息つく暇なく3番梶谷には右翼席へ勝ち越しとなる特大2ランを被弾。球場にざわめきが残る中、絶好調の4番筒香には左中間席へソロを運ばれ、わずか10球で4点を失った。
「二回以降は0を並べられただけに初回の失点が悔やまれます」
結局6回2安打4失点(自責2)。二回以降は立ち直り無安打無失点に封じただけに、降板後の言葉に無念さがにじむ。今季9敗目(6勝)を喫し、3年連続2桁敗戦までも、あと1敗となった。
「二回以降は良かったけどね。先頭打者に初球デッドボールはピッチャーのエラー。エラー、エラーと続いてそこからの4点だからもったいない」
二回以降の投球を見せられては、試合後の金本監督も首をひねるしかない。適時失策を犯した荒木についても「イージーバウンドで、それをトンネルで。反省はしてると思うけど。ワンプレーの怖さを知ったと思う」と指摘した。売り出し中の荒木も「また練習します」と申し訳なさそうに声を絞り出した。
夏のロード初戦は鮮やかな逆転勝利。チームは勢いに乗りつつあった。この日も初回、9試合ぶりにスタメン復帰した鳥谷の二塁打から、先制点を奪取。キャプテン復帰初戦を白星で飾りたいところだったが、立ち上がりが誤算だった。ただ、打線の反発力は健在。夏場を迎えて、投手陣も安定している。投打の歯車がかみ合っているだけに、3位DeNAには何としても勝ち越したい。
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