サタホワ 先発で1回パーフェク投

 「2軍練習試合、阪神6-1トヨタ自動車」(29日、鳴尾浜)

 阪神の新外国人選手、コーディ・サターホワイト投手(29)=前エンゼルス傘下3Aソルトレーク=が29日、2軍練習試合・トヨタ自動車戦(鳴尾浜)で来日後初の実戦登板を果たした。先発で1回を投げ、打者3人に対して2奪三振を含む無安打無失点のパーフェクト。最速は148キロをマークした。

 最速148キロの直球、鋭く落ちるスプリット。来日初登板のサターホワイトが持ち味を発揮し、1回無安打無失点に抑えた。「気持ちよかった。審判もついていたし、ゲームの雰囲気を味わえた。楽しかったです」。期待の新助っ人が、チームに希望を与える投球を披露した。

 雨が降り注ぐ鳴尾浜が、3Aで登板した5日以来となる実戦舞台だった。1番・水野を146キロ直球で二直に仕留めると、続く辰巳は簡単に追い込み外角低め144キロ直球で空振り三振。最後の河合は146キロ直球を内角にずばっと決め、見逃し三振に仕留めた。

 ぬかるむマウンド。球場のコンディションは決して良いとは言えなかった。それでも「雨の中で試合をすることに慣れていかないといけない。いい意味で意識しないで投げられた」。悪条件の中でもスコアボードに「0」を刻んだことに、納得の様子だった。

 「連投でも複数イニングでも行けと言われたら行く」と献身的な姿勢を示す。今季は3Aで3連投を経験し、昨季は4連投を経験したという。ベンチで投球を見守った掛布2軍監督もタフネスアメリカンにうなずいた。

 「ベンチで安心して見ていられる。マテオやドリスとはタイプが違うけど、(2投手に比べて)投球を組み立てられる精度が高い。戦力になれる」

 視察に訪れた香田投手コーチも「まとまっている。自滅する感じには見えなかった」と称賛。今後の確認点については「走者を背負って、どういう投球をするか」と挙げた。

 次回は7月1日のウエスタン・オリックス戦(舞洲)で登板する見込み。相手はアマからプロへと変わる。「本当の仕事に戻れると思う」とサターホワイト。つかんだ手応えを武器に結果を積み重ねる。

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